黒歴史といっていた経験がその後の自分を作り上げるきっかけだったとは・・・

これは私の友人(A子)の話です。
30代半ば、バリバリのキャリアウーマンのA子。
学生時代から成績優秀・スポーツ万能・男女分け隔てなく周囲には友人がいる・・・。
将来は「勝ち組」になると信じていました。

しかし、そんなA子でしたが社会人になるとその性格が災いし始めます。
真面目で素直なA子は、某住宅メーカーの営業職という厳しい世界に入りました。
朝早くから深夜12時をまわる生活を毎日のように繰り返していました。
職場からアパートまでの往復だけの日々でしたが、それでもA子はがむしゃらに頑張っていました。
そんなある日。
職場の上司(既婚)から食事に誘われました。
上司は15歳年上で、容姿は決して良いとは言えない肥満体系でした。
それでも仕事上は、尊敬出来る部分も多く、人望も厚いということもあり、人として信頼していたといいます。
食事の誘いも、職場のみんなと一緒だと思い快諾しました。
そして約束の日。
指定された居酒屋へ向かうと上司の姿がありました。
しかし、周囲を見渡しても上司”しか"いませんでした。
毎日の仕事に追われていたため、特に同僚に確認することもなく慌てて指定場所へ行ったA子は、自分の失態にその時気付きました。

そう。初めから上司は、A子だけを食事に誘っていたのです。
もちろん下心たっぷりで・・・。

現地に到着してしまった以上、A子は帰ることも出来ずに、とりあえず入店しました。
それから2時間ほど料理やお酒を堪能したりして過ごしました。
元々、お酒が大好きだったA子は、その場の空気を保つためにも半ばヤケ酒をしていました。
しかしながら、酒好きだが、酒に飲まれてしまうA子。
この時も後日、記憶が飛んでいるほど飲んだといいます。
そして、その日は結局あれよあれよという間に、上司にホテルに連れ込まれて体の関係を持ってしまうのです。
翌朝、ホテルのベッドの上で一度は後悔はしたものの、久しぶりの異性の感覚に溺れている自分がいました。
その日から上司との不倫の関係が始まりました。
暇をみつけてはA子のアパートへやって来る上司。
体だけの関係でしたが、毎日忙しいA子には丁度良い関係でした。
そんな関係が1年ほど続いたある日、A子は会社を辞める決意をします。
理由は資格試験勉強のため。
そこそこ貯金も溜まったので、学校に通うことにしたのです。
そしてA子はアパートを引き払い、実家へ帰ってきました。
これで上司との関係も終わり。
なんとなく肩の荷が下りたような気持でした。

それからA子は、地元でアルバイトをしながら学校に通う日々をスタートさせました。
仕事に追われていた日々からの解放で、少し心の余裕も出来ました。
そして目を背けていたことに再度気付くのです。
あの上司との関係は、本当に自分の中で黒歴史でしかないということに・・・。
それに気付いた時から、上司の携帯番号を拒否。
メールで一方的に別れを告げて、あとは無視を続けていました。
しばらくは着信やメールがひっきりなしに届いていましたが、やがて連絡が来なくなりました。
これでやっと解放される、そう思いました。

そしてアルバイトと学校の日々を繰り返していた、ある日。
アルバイトを終えて帰ろうと駐車場に止めてある自分の車へ向かった時、体が硬直しました。
なんと自分の車の隣には、数カ月まえに別れたはずの上司の車が停まっていたのです。
アルバイト先を教えた記憶がないのに、なぜ・・・?
恐る恐る上司の車に近づくと、満面の笑みで手を振っていました。
それから車に乗り込み話をすることに。
聞けば、A子の仲が良かった元同僚からアルバイト先を聞き出し、話がしたいという理由で片道1時間以上かけて会いに来たのだとか・・・。
それを聞いたA子は怖くなり、再度別れ話を言い捨てて慌てて自分の車に戻り帰宅しました。
それからというもの、頻繁に会いに来るようになりました。
来るたびに冷たい態度であしらっていたのですが、それでも懲りずに何度も何度も女々しくやって来る上司。
しまいには、家の前まで来るようになり追い返される始末。
次にまた来た時は警察に連絡するというと、ぱったり来なくなったといいます。
さすがに懲りたのでしょう。

これでA子のちょっとした不倫の代償事件は終焉を迎えたのでした。
もう既婚者はめんどくさいから軽い気持ちで付き合わないと、反省していました。

しかし、そんなA子ですが、今もまた別の既婚者と不倫中・・・。
あの上司と別れた後から現在までで3人の既婚者と交際しています。
結局、黒歴史といっていた経験がその後の自分を作り上げるきっかけだったとは・・・。

そして不倫を繰り返していくことで、結婚への憧れも夢もなくなっていっているということです。
因果応報とはまさにA子のことではないでしょうか。